飲食店の店舗作りや業務(接客や調理など)に役立つ資格をご紹介
飲食店を開業するにあたり、調理師免許やソムリエなどの資格を保持していなくても経営できますが、持っておいたら良い資格は多数あります。
そこで今回は、飲食店の店舗作りや業務(接客や調理など)に役立つ資格をご紹介していきます。
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ホールスタッフに役立つ資格
まずは、ホールスタッフに役立つ資格をご紹介していきます。
接客サービスマナー検定
立ち居振る舞いやビジネスマナーなど、接客サービスの高度な能力・知識を判定する検定試験です。1級・準1級・2級・3級という4つの級が用意されています。1級まで取得すると、経営も視野に入れられるほどの、高い接客スキルが証明されます。飲食業界だけでなく、旅行やホテル、ブライダルなど、さまざまな業界から注目されている資格です。
サービス接遇検定
接客の知識・技術や、おもてなしへの心構え、顧客心理の理解などを評価する検定です。1級・準1級・2級・3級に分かれており、合格に向けて学習することで、適切な接客態度や言葉遣いを身につけられます。
レストランサービス技能検定
安全管理・公衆衛生・テーブルマナーなどの深い知識と高い接客技能を有することを証明する検定。サービス関連では唯一の国家資格です。1級・2級・3級があり、合格すると高級ホテル内の飲食店や格式の高いレストランなどへの就職が有利になることもあります。
調理スタッフに役立つ資格
続いて、調理スタッフに役立つ資格をご紹介します。
調理師免許
食材の栄養や安全性、正しい調理法などの知識を保持していることや、高い調理技術を証明できる国家資格です。調理師免許を持っていると、講習会を受けず申請するだけで「食品衛生責任者」の資格を取得可能になります。
ソムリエ
ワインに関するさまざまな知識を持つ、ソムリエ。女性の場合はソムリエールと呼ばれます。保存や管理から、お客さまや料理にあったワイン選びなどをおこないます。ワインだけでなく、他のお酒や接客に関する知識やスキルも高められます。
栄養士・管理栄養士
栄養学に関する専門的な知識を持っていることを証明する資格が、栄養士・管理栄養士です。「健康的な食生活を送るためのアドバイザー」とも言えるでしょう。栄養士は都道府県知事から与えられる”免許”で、管理栄養士は厚生労働大臣から試験合格者に与えられる”国家資格”です。
製菓衛生師
製菓に関する幅広い技術や衛生知識を習得していることを、証明できる国家資格です。取得することでパティシエとして働く際に有利に。調理師免許同様、「食品衛生責任者」の資格を取得可能になります。
菓子製造技能士検定
「和菓子製造作業」「洋菓子製造作業」の2種類があり、それぞれ和菓子・洋菓子の製造に必要な技術・知識を証明する国家資格です。プロとして躍進するために役立ちます。
フードコーディネーター
多様化する食に関する基本的・応用的な知識を、実践と理論の両面から得られる資格です。食について、デザイン・アート、商品開発、イベント・メディア、経済・経営など、さまざまな観点の理解を深めることができます。
パン製造技能士
製パンの技能を習得しているほか、パンの栄養・種類・発酵方法などに関する知識を身につけていることを証明する国家資格です。「パン製造技能士」の資格を持っていると、「職業訓練指導員(パン・菓子科)」の実技試験が免除されます。
ふぐ調理師免許
ふぐの調理は、内臓にある毒を取り除くための技術や知識を有する「ふぐ調理師免許」の保持者だけに許可されています。試験の内容や難易度、受験資格、許されている調理の範囲は、各都道府県で異なるため、お住まいの自治体に確認ください。
店舗作りやマネジメントに役立つ資格
最後に、店舗作りやマネジメントに役立つ資格をご紹介します。
ダイバーシティ・アテンダント検定
飲食業をはじめとする、サービス産業で働く方々を対象とした検定です。お客様の中には、行動を制限せざるを得ない妊婦さんや、子どもから手や目を離せないファミリー、体が不自由な方、公共のトイレに入りづらい性的マイノリティの方、日本語がわからない外国人の方など、さまざまな不便を抱えている方もたくさんいます。ダイバーシティ・アテンダント検定の勉強を通じて、多様性について知識を深めることができます。
福祉住環境コーディネーター検定試験
高齢者・障がい者の住宅や、福祉、医療に関する幅広い専門知識を身につけたアドバイザーを認定する検定試験です。体の不自由な高齢者や障がい者も安心して食事できる飲食店を探すのは、案外難しいものです。検定試験の勉強で身につけたノウハウを活かして店舗づくりを行い、誰もが気兼ねなく立ち寄れる飲食店を目指してはいかがでしょうか。
働き方改革検定
労働関係法や健康管理に関する知識があると、自分たちの会社・店舗の状況にマッチした労働環境の見直しを円滑に進めることができます。
- 働き方マスター試験
- 働き方マネージャー認定試験
- 労働法務士認定試験
- ストレスチェック検定
「働き方マスター」試験は中級クラス、「働き方マネージャー」認定試験は上級クラス、「労働法務士」認定試験は実践的な管理者クラス、「ストレスチェック」検定は人事クラスの試験となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、飲食店の店舗作りや業務(接客や調理など)に役立つ資格をご紹介しました。
どの資格もお客さまとコミュニケーションを取ることや、集客を増やすために役立つことが十分にあり得ます。正しい知識を身に付けている人がいることは、それだけでお店への信頼が増し、お客さまに安心感を与えることができるでしょう。自分のお店に効果的な資格取得者を置くことをぜひご検討ください。
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